こんにちは。
とわの巧創の伊藤です。
人生100年が当たり前になるこれからは、
より長い視点を持って家づくりをしないといけません。
というのも、60年以上もの間
そこで暮らし続けていくためには、
家の品質と暮らしを、
維持し続けていく必要があるからです。
ということで、今回はこれから必須となるであろう
人生100年時代に備えた家づくりについて、
お伝えしていきたいと思います。
まず、基本的なこととして、
暮らしの質を保つためには、
お金のことをよく考えた上で
家づくりをしなくてはいけません。
具体的には、
家の品質を維持し続けていくために、
電化製品の定期的な買替費用、
外壁の定期メンテや設備品の寿命に伴う改装費を
積み立てていけるような余力を持ちつつ、
かつ、進学や老後に備えて、
貯蓄をしていくことが出来るように、
家づくりをしなければいけないということですね。
また、ずっと快適に暮らし続けていけるような
家にもしなければいけません。
冬の寒さや夏の暑さを
和らげるのはもちろんのこと、
掃除・洗濯・片付けといった
家事の負担も和らげられ、
さらに、明るく風通しのいい
住まいにすることによって、です。
そして、長く愛着を持って
暮らして続けていただくために、
弊社では、もう1つ
こだわっていただきたいことがあります。
●家と共に、時を重ねていく豊かさ
それは、無垢の床を
使っていただくということです。
長く使うために購入する靴や鞄や財布は、
合皮ではなく本革を選ぶように、です。
確かに、無垢の床には、
いくつかのデメリットが存在します。
例えば、乾燥する冬は、
床と床の継ぎ目に隙間が出来たり、
幅木との間にも隙間が出来たりします。
逆に湿気が多い夏は、
床と床の継ぎ目が反り上がったりもします。
そして、その結果、
冬はその隙間にホコリが落ち込み、
夏は足元に多少の凸凹感を感じ、
多少掃除が面倒になるかもしれません。
また、節がある無垢の床を使った場合、
その節が抜けてしまうこともあるし、
粘いヤニが出てくることだってあります。
生きているがゆえに、木が暴れて、
床なりすることだってありますしね。
それゆえ、こういった現象が
どうしても気になるという方には、
無垢材は向いてないかもしれません。
しかし、無垢材には、
デメリットをカバー出来るぐらい
素晴らしいメリットが存在します。
例えば、無垢の床は断熱機能を持っているため、
(空気層があるということです)
夏は合板に比べて足元がベタベタしにくいし、
冬は、合板に比べて足元が冷んやりしにくい
という特徴があります。
また、無垢の木は柔らかいから弱い
というイメージがあるかもしれませんが、
では合板が強いのかというと、
実はそんなこともなく、
何かを落とせば穴が開くのは、
無垢の木に限らず合板も同じです。
それどころか、
合板は表面にシートを貼ってあるだけなので、
穴が開いた場合、
下地が露出し不細工になってしまいます。
それに対し、無垢の木を使えば、
穴が開いた場合、
違う素材の下地が露出するわけでもなければ、
多少の凹みなら、
水を含ませれば復元出来ることもあります。
さらに、窓際などは太陽の紫外線によって、
床の表面が変色してしまうのですが、
これも合板の場合は、
ものすごく不細工になるのに対し、
無垢材はそれさえも味になっていきます。
しかし、なにより
無垢の木をオススメしたい理由は、
見た目がカッコイイからです。(これ重要です!)
かつ、経年変化によって
その表情がどんどん変化していき、
それを愉しめると同時に、
なんとも言えない愛着が持てるからです。
床は、一度張ってしまうと、
簡単に剥がせるものでもなければ、
今の家はバリアフリーになっているため、
昔の段差がある家のように、
簡単に床を上張り出来るわけでもありません。
それゆえ、最初の選択が
めちゃくちゃ肝心になってくるので、
もちろんデメリットもあるのですが、
それよりもメリットに目を向けていただき、
あなたと共に年を刻んでいくことが出来る
家にしていただければと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
次回の更新をお待ちください。