株式会社とわの巧創
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Home三重県鈴鹿市で女性目線の空間設計なら、とわの巧創にお任せください

2020/06/15

会社ブログ

日当たりが良い土地こそすべきじゃないこと

日当たりが良い土地こそすべきじゃないこと

こんにちは。
とわの巧創の伊藤です。
この家は、最も日当たりが良いとされている
東南角地の土地に建つ家です。
しかし、ご覧いただければ分かるように、
この家の正面である南側には、
上から下まで伸びたスリット窓しかありません。
せっかく日がよく当たる方角なのに、です・・・
でも、たったこれだけの窓しかないにも関わらず、
家の中は、驚くほど明るいです。
そして、その明るさは、
日の出から日の入りまでずっと安定的に続くため、
日中は電気をつける必要が一切ありません。
では、常識をくつがえすかのように、
南側に窓がたったこれだけしかないにも関わらず、
なぜ、そんなに家が明るいのか?
そして、なぜその明るさが安定的に一日中続くのか?
についての秘訣を、
今回はお伝えしていきたいと思います。
◎吹抜けからの採光を有効に利用しているから
冒頭の外観写真をご覧いただくと
お分かりいただけますが、
この縦に延びたスリット窓を設置してある場所は、
あえて少し凹ませています。
この理由は、太陽高度が高く、
ほぼ真上から射し込んでくる夏の直射日光を、
出来るだけ室内に入れないようにするためです。
夏の直射日光が室内に入り過ぎると、
家の中が暑くなってしまいますからね。
他方、夏よりも太陽高度が低くなる冬には、
この吹抜けの窓から
たくさんの光が射し込んでくるので、
リビングダイニングキッチンの
最北に位置する暗くてジメジメしてしまいがちなキッチンが、
朝から明るくて気持ちいい場所になります。
かつ、ダイニングにもたっぷりと
眩いばかりの光が射し込んでくるので、
清々しい気分で朝食を食べられますしね。
そして、このスリット窓部分を
凹ませている理由がもう1つ。
それは、太陽の光の採り込み方の工夫です。
このスリット窓は、
南面の一番東側に設置しているのですが、
これは、朝から昼にかけての午前は、
直射日光を出来るだけ家の中に入れるようにし、
日差しが厳しくなる夕方にかけての午後は、
直射日光ではなく、壁に反射した間接光を
家の中に採り込むようにしてあるからです。
この窓の位置1つをとってみても、
設置する場所を間違えてしまうと、
日差しが厳しく日焼けの原因となってしまう
西からの直射日光を家の中に
長時間採り込んでしまうことになるので、
窓の位置まで考えながら設計しているというわけです。
このように一日中、そして一年中、
安定して光を室内に採り込むことが出来れば、
後は、家の中の壁に反射した光が、
家全体に広がっていってくれます。
そして、家全体を優しく明るい光が
包んでくれることになります。
ということで、
常識とされている南に大きな窓を設置せずとも、
家の中は驚くほど明るくなる
という事実があることを、
ご理解いただければと思います。
知らず知らずの間に受け入れてしまっている
常識に捕われ過ぎることで、
住みにくい家をつくってしまい、
後悔しないように気を付けてください!
最後までお読みいただきましてありがとうございます。
次回の更新をお待ちください。

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