どんな土地でも家の中に光は届けられる
これは、このお家のリビングの写真ですが、
窓から太陽の光がたっぷりと射し込んできています。
たとえ、真南にそれほど距離を空けずして、
2階建てのお家が建っているとしても、です。
この秘密は設計にあります。
Cの土地で家を建てる場合、
リビングを敷地の一番南に配置しても、
リビングに充分な光を届けることは出来ません。
また、南からの採光が難しいからと、
道路面である東に大きな窓をつくってしまうと、
道路を挟んだ向かいのお家や、
その道路を通る人たちから、
家の中が丸見えになってしまうため、
結局カーテンを閉じた状態の
薄暗い家になってしまいます。
それゆえ、リビングの位置を工夫することによって、
明るさとプライバシーの確保を、
同時に実現したというわけです。
このお家のリビングの窓は、
南に建っているお家から、
5.5mほど距離を開けてつくっています。
太陽高度が低くなる冬でも、
南からの光をリビングの中に
採り込みやすくするためです。
また、それに加えて、
リビングに吹抜けをつくり、
かつ、吹抜けにも大きな窓を
設置させていただきました。
高い位置にある上階から、
下階に光を落とすことにより、
より採光が安定するからです。
このように、土地が持つ環境に合わせて、
間取りをつくるようにすれば、
明るく、プライバシーが担保された
メチャクチャ住み心地が良い住まいを、
どんな土地でもつくることが出来ます。
次に続く。。。