こんにちは。
とわの巧創の伊藤です。
家づくりをしていく過程では、
予算のこと、土地のこと、家のことで
数多くの意思決定が必要となるのですが、
意思決定で大切なことが
出来るだけ合理的で冷静な判断をすることです。
つまり勢いやその時の感情に任せて
意思決定をするのではなく、
常に自分の感情と一定の距離感を
持つことが大事だということですね。
さて。
今回は家づくりの知識の話ではなく、
マインド的な話をしたいと思います。
以前読んだ本から得た知識で、
実際、僕自身が大きな意思決定をする時に
意識している2つのことなので、
ぜひ参考にしてもらえたらと思います。
なんせ家は、人生を左右すると言っても過言ではない
とっても大きな買い物ですからね。
●時間の切り替え
まずやっていただきたいことが
「10-10-10分析」です。
その決断について
10分後にどう感じるのか?
10ヶ月後にどう感じるのか?
そして10年後にどう感じるのか?
という3つの時間枠で考えるということですね。
理由は、3つの時間枠で考えることによって
嫌でも自分の意思決定と
一定の距離を置くことが出来るからです。
どうやら人間という生き物は、
現在の感情がどんなに激しく強烈だとしても、
未来はあいまいに感じられることから、
現在と未来に食い違いがあると、
ついつい現在を重視し過ぎる傾向があるようなので、
この視点はそれを補正するために
欠かせないのではないでしょうか。
実際のシーンで考えてみると、
例えば間取りを考える時というのは、
現在の暮らしの問題を解決することに
フォーカスしてしまうのですが、
10年も経てば子供たちも成長し、
もしかしたら暮らし方や使い方が
今とは違っているかもしれませんよね。
また、予算的なことにおいても、
子供たちが小さいうちは、
子供たちにかかるお金が少なくて済むため、
現在にフォーカスし過ぎると、
安易に予算をアップさせてしまいがちになるのですが、
10年後は確実に子供たちにかかるお金も増えるし、
食費や生活費、旅費などの負担も大きくなるため、
それでも大丈夫なのかを考えておくことも大切です。
さらにそのすぐ先には大学への進学だって控えているし、
そもそも収入が増えているのかも
現時点では予想がつかないですしね。
そんなわけで、予算、土地、家という
全ての家づくりの意思決定において、
この分析を取り入れた方がいいと思っている次第です。
とりわけ10年後が家づくりでは大事なポイントかと思います。
●視点の切り替え
続いてやっていただきたいことが、
「親友が同じような状況にいるとしたらなんとアドバイスするか?」
という客観的な見方です。
僕もそうですが、
なんせ人は自分のことはよく分からなくても、
人のこととなれば細かなところまでよく見えるし、
色々と分かったりするものだからです。
自分のこととなれば、
一時的な感情に振り回されてしまうのが、
こと他人事となれば不思議なくらいにその一時的な感情を
脇に置いておくことが出来るからなんでしょうね。
結果、その決断において
最重要項目だけを自然と優先することが出来、
合理的で冷静な判断が出来るということのようです。
予算面に関しては、
この俯瞰的な見方が特に大切になってきそうですよね。
というわけで、これから家づくりをされる方は、
この2つの視点を持ちつつ
家づくりを進めていっていただければと思います。
途中で変更も修正も出来ない大きな買い物なので、
焦らず、盲目的にならず、俯瞰的な見方によって
合理的で正しい決断を行なってください。
最後までお読み頂きありがとうございます。
次回の更新をお待ちください。