こんにちは。
とわの巧創の伊藤です。
家が建っている土地を見れば、
なんとなくその広さの
イメージがつきやすいと思いますが、
家が建ってない土地(更地)は、
パッと見ただけではその広さの
イメージがつきにくいと思います。
家が建っていない土地って、
なんだか妙に狭く見えてしまうものですしね。
このような理由から、
広めの土地を買おうとしたり、
あるいは買ってしまうのですが、
広く買えばその分土地代も高くなるし、
外構工事費や固定資産税も高くなり、
その後の暮らしに負担を与えかねないので、
今回は、ちょうどいい土地を
買っていただけるように、
土地の広さの目安について
お伝えしていきたいと思います。
では、土地の広さに対して
どれくらいの家を建てることが出来るのかについて、
具体的な数字を当てはめながら
考えていこうと思います。
まずは、2つの前提条件から
シェアしていくことにしますね。
1つ目は、
「家の周囲には10坪前後の余白が必要だ」
ということです。
給排水や雨水の配管をしたり、
エアコンの室外機を置いたり、
給湯器を置いたり、
通路としてのスペースですね。
家の軒や雨樋だって、
自分の敷地を超えてしまったら
いけないですからね。
(もちろん、土地の形状や
建てる家によって
必要となる余白はまちまちなので、
あくまで、一つの目安として
考えていただければと思います)
そして2つ目が、
「車の駐車スペースとして
1台あたり約4.5坪必要だ」ということです。
横幅2.5m×奥行き6m=15㎡
→ 15㎡×0.3025=4.5375坪
→ 4.5坪という計算です。
なので、あなたが必要だと思う
車の台数を決めていただくと、
家以外にどれくらいの余白が
必要なのか分かるようになります。
仮に車を最大4台置きたいとしたら、
4.5坪×4台=18坪+10坪=28坪が
家以外に必要だということですね。
●40坪の土地の場合
では、まずは40坪の土地から
考えていきたいと思います。
仮にこの土地に家を建てるとして、
車を4台置きたいとなれば、
40坪-28坪=12坪分しか
1階部分に家をつくることが出来ない
ということになりますよね。
では、12坪だとどんな1階になるのでしょうか?
わかりやすく「坪」を「帖」に
換算して考えていってみますね。
12坪×2=24帖ということですね。
→玄関ポーチ(外玄関):1帖
→玄関:1帖
→玄関ホール:1帖
→洗面:1帖
→脱衣:2帖
→トイレ:1帖
→風呂:2帖
→階段:2帖
→リビングダイニングキッチン:13帖
ざっとこんな感じですが、
なんだか窮屈そうですよね。
なので、この場合は水回りを2階につくるとか、
リビングダイニングキッチンを2階につくる
といった工夫が必要になります。
また、その工夫とともに、
部屋の広さや部屋数についても
柔軟な考えを持たなければいけないし、
収納のつくり方も工夫が必要になります。
では、車の台数を1台減らして、
3台にしたらどうなるでしょうか?
この場合、家に使える面積が
4.5坪(=9帖)分広がることになります。
となると、リビングダイニングを
もっとゆとりを持ってつくることが出来るし、
かつ、1階にもう1部屋つくれたり、
あるいは、収納を充実させることが出来ます。
また、さらにもう1台車を減らし、
2台にするとどうなるでしょうか?
この場合、さらに9帖分、
家に使える面積が広くなります。
となると、収納を充実させながら
寝室や子供部屋を
1階につくることが出来るようになるし、
あるいは、中庭をつくることだって
出来るようになります。
このように車を置く台数によって
建てられる家は大きく違ってくるし、
そうなれば、間取りのつくり方の
幅も大きく違ってきます。
また、40坪と聞くと
めちゃくちゃ狭そうな印象を持ってしまうし、
実際、40坪の更地を見たら、
「めちゃくちゃ狭っ!」って感じてしまいますが、
車の台数や置き方次第で、
思っているよりも1階が充実した
間取りをつくることも出来ます。
なので、土地を探す前には
置きたい車の台数を決めて、
この前提条件を頭に浮かべながら、
広さの目安を算出していただければと思います。
では次回は45坪の土地について
一緒に考えていきたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
次回の更新をお待ちください。